累風庵閑日録

本と日常の徒然

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

総括

●ここしばらく、ジムのサボり癖がついてしまっている。今月はなんと、四回しか行ってない。いかんいかん。●今月の総括。買った本:十三冊読んだ本:十一冊今月は買い過ぎた。

『怪盗X・Y・Z』 横溝正史 角川文庫

●『怪盗X・Y・Z』 横溝正史 角川文庫 読了。ついでに、なぜか文庫には未収録の第四話「おりの中の男」も併せて読む。 怪盗が事件解明にも手を出して、単なる探偵対怪盗の対決物語になっていないのが面白い。また、主人公の探偵小僧よりも怪盗X・Y・Zの…

刺青師の娘

●午前中は野暮用。●雑誌『小説幻冬 創刊号』 幻冬舎 を購入。かねてより存じ上げていたお方が、なんとミステリ作家としてプロデビューして、作品を発表しているのである。これは買わずばなるまい。●「横溝正史の「左門捕物帳」をちゃんと読む」プロジェクト…

『凶悪の浜』 R・マクドナルド 創元推理文庫

●『凶悪の浜』 R・マクドナルド 創元推理文庫 読了。 いかにもその昔のハードボイルドミステリらしい展開が嬉しい。人探しを依頼された探偵が、行く先々で死体に出くわすし、頭を殴られて気絶するし。暗黒街の顔役も出てくるし、ちょっとした格闘シーンもあ…

『紺碧海岸のメグレ』 G・シムノン 論創社

●裸眼だと周囲が何もかも曖昧になる。パソコンで何かやるにしても、顔を画面に近づけなければならず、姿勢が悪くなってやたらに疲れる。夕方になってようやく、新しい眼鏡ができてきた。やれやれ。●『紺碧海岸のメグレ』 G・シムノン 論創社 読了。 遠い昔…

『「エロティック・ミステリー」傑作選』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫

●眼鏡が壊れた。鼻の部分でレンズが割れて、フレームがないタイプだったのでそのまま真っ二つである。慌てて眼鏡屋に駆け込んだ。弦の部分にはダメージはないので、そいつを利用してレンズのみを交換すると安くつくが、十日ほどかかるという。とてもそんなに…

浴室には誰もいない

●昨日の日記は読書会の話に特化するために、一部省略した。昨日は会場に向かう前に、書店に寄って本を購入。『鉄道ミステリーの系譜』 原口隆行 交通新聞社新書『くじ』 S・ジャクスン ハヤカワ文庫『浴室には誰もいない』 C・ワトスン 創元推理文庫●今日…

第三回横溝読書会

●第三回横溝読書会が、都内某所にて開催された。参加者は司会者を含め総勢六名という、小ぢんまりとした会である。最寄駅から徒歩十分ほど、幹事さんに予約していただいた会場に落ち着いて、さて始まり。●今回の課題図書は、昭和十一年から十二年にかけて雑…

『夜光虫』 横溝正史 角川文庫

●『夜光虫』 横溝正史 角川文庫 読了。 華々しい道具立てと怒濤の展開でつづる通俗スリラー。器は現代を舞台にした探偵小説だが、内容は時代伝奇小説の味わいが濃厚である。見せ場は古風な形容を駆使してきちんと盛り上げ、まともに書けばそれなりのページ数…

芸術家の血

●書店に寄って本を買う。『シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血』 B・マクバード ハーパーBOOKSホームズ本は、手を出す対象を少し絞ろうと思う。

中断

●光文社文庫のミステリアンソロジーを読んでいる。そこそこ快調だが、半分まで読んでいったん中断。明日からは、今週末に開催される第三回横溝読書会の課題図書を読み始める。

『七人目の陪審員』 F・ディドロ 論創社

●『七人目の陪審員』 F・ディドロ 論創社 読了。 街の安寧を何よりも優先する、健全な市民社会。そのいい加減さ、うさん臭さ、愚かさ、おぞましさを、シニカルに描く。途中までは皮肉な書きっぷりを笑って楽しめていたのだが、だんだんしんどくなってきた。…

『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』 A・クリスティー クリスティー文庫

●『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』 A・クリスティー クリスティー文庫 読了。 いやはや、こいつは傑作。物語の軽快さが尋常じゃない。主人公の男女ペアが事件の謎を探るために東奔西走する。その活躍が活き活きと描かれていて素晴らしく、ぐいぐい…

『古書収集十番勝負』 紀田順一郎 創元推理文庫

●体調悪化をまだひきずっている。中年と呼ばれる歳になって以降、回復にやけに日数がかかるようになってしまった。自重してジムは休む。最後にジムに行ったのは、先日の中国地方周遊旅行の前だ。以来なんとなくサボり癖が付いてしまっていた。これではいけな…

『グレイストーンズ屋敷殺人事件』 G・ヘイヤー 論創社

●野暮用を終えて忙しさも一段落。やれやれ。と思ったら、夕方から体調を崩した。熱こそないものの、涙鼻水くしゃみのエンドレス状態である。ここ数日喉が痛かったから、嫌な予感はしていた。●くしゃみしまくりで、頭がぼおっとなって、集中力がなくなる前に…

野暮用

●今週末は野暮用があってやけに忙しく、本を読む時間が確保できない。土曜に手に取った論創海外を、この二日間で半分ちょいしか読めなかった。まあこんな日もある、と思うしかないのだが。

ゴジラ

●ようやく書店から連絡があって、受け取ってきた。『ゴジラ』 香山滋 ちくま文庫

『サンキュー、ミスター・モト』 J・P・マーカンド 論創社

●『サンキュー、ミスター・モト』 J・P・マーカンド 論創社 読了。 舞台は第二次大戦直前の魔都北京。好奇心と不安感とを同時に掻き立てられるような、薄暗く底の知れない街の描写が面白い。中国人の、分かるような分からないような価値観や哲学を目にした…

生ける死者に眠りを

●書店に寄って本を買う。『生ける死者に眠りを』 P・マクドナルド 論創社『アンジェリーナ・フルードの謎』 A・フリーマン 論創社『消えたボランド氏』 N・ベロウ 論創社今日行った店の棚には、先日いつもの書店に予約した本が並んでいたのだが。未だ連絡…

『怪奇と幻想 第三巻』 矢野浩三郎編 角川文庫

●この週末に、岡山、島根、鳥取をぐるっと一周してきた。現存天守である備中松山城と松江城とを見学。旅行中は自分の心覚えのために、ポメラで旅メモを付けていた。そいつを整理して推敲して、公開するかどうかは分からない。今後の気まぐれ次第。●旅のお供…