2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
●今月の総括。買った本:八冊読んだ本:十一冊読んだ本のうちには、あっという間に読める児童書が一冊混じっている。 ●遅くとも年内には、泡坂妻夫『曾我佳城全集』の単行本を読もうと思う。そのつもりで部屋を探したけど、案の定見つからない。さあて、どこ…
●『必須の疑念』 C・ウィルソン 論創社 読了。 かつての教え子は、連続殺人鬼なのか。主人公の哲学者ツヴァイクの、恐ろしい疑念である。証拠も確信もない推定殺人者と、命を狙われているかもしれない想定被害者とを、ツヴァイク達が追跡する。シリアスなサ…
●午前中は野暮用。午後からジム。今日は調子が悪いし気分も乗らないしで、さっさと切り上げる。帰宅して昼寝してから、本を読む。 ●お願いしていた本が届いた。 『悪魔館案内記』 渡辺啓助 東都我刊我書房
●お願いしていた本が届いた。 『ずれた銃声』 D・M・ディズニー 論創社 『銀の墓碑銘』 M・スチュアート 論創社 ●上記二冊の他に、今後届くはずの本がある。ネット書店に注文している本が一冊、先行予約をしている同人誌が一冊、明日刊行予定の私家版冊子…
●『名探偵シャーロック・ホームズボン2 ゆうれい屋敷のひみつ』 三田村信行 PHP研究所 読了。 頭が小説疲れを起こしてしまった。大阪圭吉のしんどいしんどい時局小説、文字がみっしり詰まった押川春浪の明治冒険小説、そして戦前の翻訳本と続けて読んだ…
●『地下鉄サム』 マツカーレイ(表記ママ) 平凡社 読了。 世界探偵小説全集の第七巻である。横溝プロジェクト「横溝正史が手掛けた翻訳を読む」の第十一回として、今日は残っていた同時収録のビーストン三編を読む。一月から細切れに取り組んでいたのを、よ…
●お願いしていた本が届いた。 『チベット怪盗伝』 E・マーシャル 湘南探偵倶楽部
●『押川春浪集』 伊藤秀雄編 ちくま文庫 読了。 明治探偵冒険小説集の第三巻である。なにしろ明治時代の文章なので、改行がほとんどなくページにみっしりと文字が詰まっている。だがその読み味は意外なほど軽快であった。往時の武侠冒険小説の味わいがどんな…
●『大阪圭吉探偵小説選』 論創社 読了。 収録作はどれもこれも、主人公の探偵が外国のスパイ組織を摘発する話である。犯罪も犯人設定も同工異曲なので、そういう点では面白味に乏しい。読み所は、敵組織がどうやってスパイ活動を行うかのアイデアにある。 秀…
●『夜の皇帝/深夜の魔王』 高木彬光 神月堂 読了。 ともかくも本の形で読めるということが素晴らしい。重要なポイントである。「はじめに」にある、読みたい読みたいと求めるだけではなくて自ら行動を起こすファンの姿は、胸を熱くさせるものがある。 「夜…
●取り寄せをお願いしていた本を受け取ってきた。 『井上靖 未発表初期短編集』 七月社 探偵小説が含まれているというので、手を出してみた。
●『「宝石」一九五〇 牟家殺人事件』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫 読了。 メインの長編、「牟家殺人事件」が面白い。二百ページ少々の決して長くない分量のなかで、牟家の人々がころころと殺されてゆく派手な作品である。個々の殺人についてじっくり…
●書店に寄って本を買う。 『ミス・シートンは事件を描く』 H・カーヴィック コージーブックス シリーズ第一巻『村で噂のミス・シートン』は、バークリー御推薦ということで買ってみた。で、シリーズものだからとりあえず続刊の本書も買ったのだが、正直なと…
●『楽園事件』 J・S・フレッチャー 論創社 読了。 「ダイヤモンド」 ミステリを読んでいて、探偵が偶然重要な手掛かりや証人に出くわす展開が何度も繰り返されると、気持ちが醒めてくる。フレッチャーの作風は多分にその傾向があって、今まで読んだ数冊は…
●『木々高太郎探偵小説選』 論創社 読了。 作者のブンガク志向の故か、登場人物の心理的側面に主眼を置いた作品がちょいちょい見受けられる。その書き方にもよるのだろうが、どうも私の好みではなかった。探偵の推理ではなく作者の説明で真相が語られると、…
●書店に出かけて本を買う。 『有栖川有栖の密室大図鑑』 有栖川有栖 創元推理文庫 元本を持っているから買わないつもりだったが、それは私の勘違いであった。念頭にあったのは『密室入門』で、これとは違う本なのである。
●『ウースター家の掟』 P・G・ウッドハウス 国書刊行会 読了。 こいつは傑作。様々な登場人物達の、夢と希望と愛と欲とその他諸々とが複雑に絡まり合った混沌の渦の中に、首までどっぷり浸かってしまった主人公バーティ―。そんな彼があたふたおろおろしつ…
●『謎のギャラリー -愛の部屋-』 北村薫編 新潮文庫 読了。 収録作はよほどの精選なのであろう。全体を通して面白く読んだ。それはいいのだが、ふだん読むのはいつもミステリばかりなので、こういうタイプの小説には馴染みがない。作品を語るための言葉を…