累風庵閑日録

本と日常の徒然

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今月の総括

●定期でお願いしている本が届いた。『ファラデー家の殺人』 M・アリンガム 論創社『黒猫になった教授』 A・B・コックス 論創社 ●今月の総括。買った本:十二冊読んだ本:十冊 古本を二冊買ったために、二冊超過してしまった。

龍潭譚

●立風書房の国内ミステリアンソロジーを半分まで読んで中断。明日から別の本を読み始める。 ●書店に寄って本を買う。『龍潭譚/白鬼女物語』 泉鏡花 平凡社ライブラリー ●同人誌『ネタバレ全開! 横溝正史読書会レポート集3』が完成した。九月十日の大阪文…

菊水兵談

●昨日、久しぶりに古本を買った。『隠密飛竜剣』 高木彬光 桃源社ポピュラーブックス『ホテル探偵ストライカー』 C・ウールリッチ 集英社文庫 ●注文していた本が届いた。『瓢庵先生捕物帖 第三巻 赤い匕首』 水谷準 捕物出版 ●書店にでかけて本を買う。『菊…

『夢の10セント銀貨』 J・フィニイ ハヤカワ文庫FT

●『夢の10セント銀貨』 J・フィニイ ハヤカワ文庫FT 読了。 主人公はうらぶれてぱっとしない青年。代り映えのしない灰色の日常にほとほとうんざりしている。そんな彼が、偶然手に入れた奇妙な銀貨の呪力を受けて、ちょっとだけ違う並行世界に入り込んでし…

「改造社の『ドイル全集』を読む」プロジェクト第三十九回「伯父ベルナツク」

●「改造社の『ドイル全集』を読む」プロジェクトの第三十九回として、第八巻から中編「伯父ベルナツク」を読んだ。フランス革命を逃れて英国に渡った亡命貴族の跡取り息子、ルイ・ド・ラヴァルが主人公。本来彼が相続すべき城と所領とを、革命の暴動に乗じて…

『七面鳥殺人事件』 C・ライス ポケミス

●『七面鳥殺人事件』 C・ライス ポケミス 読了。 残念ながらちょいと低調であった。かなり早い段階で事件の核心が思い浮かんでしまったので、意外さは感じなかった。ロジックや外連味といった要素も豊富とは言い難い。事件は銀行強盗団や脱獄囚グループがか…

『シャーロック・ホームズの大学』 長沼弘毅 実業之日本社

●『シャーロック・ホームズの大学』 長沼弘毅 実業之日本社 読了。 シリーズ中の酒が登場するシーンを列挙した部分がちょっと面白かった。そこから読み取れるのは以下のような情報である。ウイスキーと水という組み合わせはほとんど登場せず、ウイスキーに合…

『こびとの呪』 東京創元社

●火曜日に、ポケミスの『幻想と怪奇2』を手に取ってぱらぱらとページをめくり、驚愕した(誇張表現)。なんと印刷エラーがあって、エドワード・ルカス・ホワイト「ルクンド」とアンブローズ・ビアース「マクスンの人形」とに、それぞれ白紙のページがあるで…

『ブロンズの使者』 鮎川哲也 徳間文庫

●『ブロンズの使者』 鮎川哲也 徳間文庫 読了。 三番館シリーズの第三巻である。気に入ったのは以下のような作品。手掛かりがシンプルでありながら決定的な表題作「ブロンズの使者」、終盤でとある要素の意味ががらりと変わる「百足」、犯人の狡猾な計画が秀…

『こちら殺人課!』 ホック 講談社文庫

●『こちら殺人課!』 ホック 講談社文庫 読了。 エドワード・D・ホックのシリーズキャラクター、レオポルド警部もののアンソロジーである。気に入った作品は以下のようなところ。この記述が伏線だったのか!という意外性の「港の死」、しがないギャンブラー…

『第三閲覧室』 紀田順一郎 創元推理文庫

●『第三閲覧室』 紀田順一郎 創元推理文庫 読了。 登場人物の多くが癖のある中高年のおっさんなので、読んでいて疲れる。扱われている題材が組織内政治だとか家族の軋轢だとか行政手続きの煩雑さだとか、身に覚えのあることで読んでいてしんどい。 そうはい…

「不知火奉行」

●九月の横溝イベントに向けて、副読本として出版芸術社の『不知火奉行』の表題作を読んだ。テンポの速い展開に軽妙な会話、主人公格のふたりのやり取りも面白く、なかなかの佳品であった。内容の繰り返しになるが、七年半前に読んだ時の日記を再掲しておく。…

『名探偵ホームズとワトソン少年』 A・C・ドイル 論創社

●『名探偵ホームズとワトソン少年』 A・C・ドイル 論創社 読了。 武田武彦が子供向けにリライトしたもので、題名の通りワトソンが少年になっている。「ヴァスカビル家の犬」をリライトした「まぼろしの犬」を読むと、やはりこの作品は情報の出し方も話の盛…

『ヴードゥーの悪魔』 J・D・カー 原書房

●『ヴードゥーの悪魔』 J・D・カー 原書房 読了。 やはりカーといえば不可能興味である。とはいっても第一の事件の真相はあまりに強引。個人的には第二の事件の方が、状況的にも映像としても魅力的であった。ツッコミどころがないわけではない。犯行手段を…

『目黒の狂女』 戸板康二 創元推理文庫

●『目黒の狂女』 戸板康二 創元推理文庫 読了。 中村雅楽探偵全集の第三巻である。表題作「目黒の狂女」は冒頭の謎が強烈。「女形の災難」はいろいろ作り込まれた設定が上出来。「女形と香水」は、これも作り込まれていて秀逸な切れ味がちょっとした小咄のよ…