累風庵閑日録

本と日常の徒然

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『犯罪都市』補遺

●盛林堂さんに注文していた冊子が届いた。『『犯罪都市』補遺』 國枝史郎 盛林堂ミステリアス文庫本体の『犯罪列車』は、さあて、どこにしまい込んだのやら。 ●今月の総括。買った本:十冊読んだ本:十冊読書が順調でありがたいことである。このペースを維持…

香住春吾探偵小説選

●hontoから注文していた本が届いた。『香住春吾探偵小説選II』 論創社『上海のシャーロック・ホームズ』 樽本照雄編・訳 国書刊行会月末になって、数日の間に五冊も買ってしまった。 ●「犬神家の一族」に関して、以前作っておいたテキストデータをち…

ちょっとだけ綺堂

●先月ちょいと手を出して中断していた、学研M文庫の岡本綺堂『妖術伝奇集』を少し読む。小説「小坂部姫」、「クラリモンド」と戯曲を二編。まだ読了はできない。感想は書いておいて、読了したときにまとめてアップする。

熱く冷たいアリバイ

●hontoに注文していた本が届いた。『熱く冷たいアリバイ』 E・クイーン 原書房『ミステリ・ウィークエンド』 P・ワイルド 原書房 ●盛林堂さんからも注文していた本が届いた。『21世紀失楽園』 宮崎惇 戎光祥出版 ●このあと数日中にまたhontoか…

『ソープ・ヘイズルの事件簿』 V・L・ホワイトチャーチ 論創社

●『ソープ・ヘイズルの事件簿』 V・L・ホワイトチャーチ 論創社 読了。 二十世紀初頭の短編ミステリの、大らかな味わいが楽しめる。訳されて嬉しい、読んで嬉しい短編集である。ただ、二十ページ前後しかない作品ばかりなので、読後感はあっけない。本筋の…

鳥追い人形

●鷺十郎捕物帳第一話の、改稿版人形佐七バージョン「鳥追い人形」を読む。春陽文庫の『ほおずき大尽』に収録されている。 物語の展開も主人公以外の人物配置も、基本的に鷺十郎版と同じ。名前を置き換えただけに近い状態である。違いは、女師匠に惚れられる…

鷺十郎をちゃんと読む

●今日から、「横溝正史の『鷺十郎捕物帳』をちゃんと読む」プロジェクトを発足させる。昭和十五年から十六年にかけて、雑誌『日の出』に五回連載された捕物シリーズである。月イチで読んで、五月まで続ける。 今回はその第一話「鳥追人形」を読む。舞台は寛…

第一回横溝読書会・呪いの塔

●今日は午後から横溝正史読書会が開催される。課題図書は「呪いの塔」である。午前中に、副読資料としての江戸川乱歩「陰獣」をさらっと再読しておく。 ●今回の出席者は総勢七名。某駅で待ち合わせて徒歩五分、公民館のような施設に移動する。確保していただ…

人形佐七捕物帳傑作選

●昨日の読書会でノートに書いたメモを整理し、さらに記述を取捨選択して、差し支えない範囲で昨日の日記としてアップした。 ●次回の読書会の課題図書だというので、買ってきた。『人形佐七捕物帳傑作選』 横溝正史 角川文庫 ●今日はもう一冊、京都のバス路線…

『呪いの塔』 横溝正史 角川文庫

●『呪いの塔』 横溝正史 角川文庫 読了。 明日の読書会の課題図書である。今回は気付いた部分に付箋を挟みながら読んだ。そいつをひとまず抜き書きし、併せて感想をざっと書く。こうやって文字にして整理しておけば、読書会の準備になるだろう。感想は明日の…

香山滋を途中まで

●妙に慌ただしくて、読書にあまり集中できない。やむを得ず細切れな読み方になってしまう。昨日と今日とで、出版芸術社の香山滋を半分まで。なかなか面白いが、この本はここで中断して、明日からは横溝正史を読む。この週末に「横溝正史読書会」があるので、…

びっくりパレード

●書店に寄って本を買う。『ジャック・リッチーのびっくりパレード』 ポケミス原書房の二冊は見当たらなかった。 ●今日は飲んでいい日である。ジャンクな物を喰いたい気分だったので、肴はウインナーを弱火でゆっくり炒めたやつ。ビールを飲む。

『死体は沈黙しない』 C・エアード ハヤカワ文庫

●雪!!!! ●『死体は沈黙しない』 C・エアード ハヤカワ文庫 読了。 警官が主人公の現代英国ミステリを読むのは久しぶりである。もうそれだけで、新鮮さがあって面白く感じる。原書刊行は三十年以上前だから昔の作品なのは間違いないが、いつも読んでいる…

『列車に御用心』 E・クリスピン 論創社

●『列車に御用心』 E・クリスピン 論創社 読了。 二十ページもないような短い作品が多い。捻りと切れ味で勝負するタイプの作品ならいいが、本書のように手掛かりに基づいて謎を解明するタイプの作品だと、この短さは少々あっけない。だがそれは些細な不満点…

複写文献

●午前中は野暮用。 ●用事が早く終わったので、昼前にちょっとだけジムに顔を出し、有酸素運動を少しばかりやる。短時間なので、有意なカロリー消費はできていないと思うけど。 ●国会図書館から、依頼していた複写文献が届いた。対応が早くてありがたいことで…

『さまよえる未亡人たち』 E・フェラーズ 創元推理文庫

●『さまよえる未亡人たち』 E・フェラーズ 創元推理文庫 読了。 オープニングがわくわくする。主人公が出かける休暇旅行の始まりが、飛行機、鉄道、船と乗り継ぐ様子とともに語られる。こういうのを読むと旅行に行きたくなるし、来月予定している某イベント…

『退職刑事健在なり』 都筑道夫 徳間文庫

●『退職刑事健在なり』 都筑道夫 徳間文庫 読了。 都筑道夫の短編ミステリを読む度に感じる、引っかかりというか違和感というか、何かモヤモヤするものを、なかなか言語化できないでいる。今回も同じように引っかかったのを、ともかくも言葉にしてみた。 提…

『闇のささやき』 N・ブレイク ポケミス

●『闇のささやき』 N・ブレイク ポケミス 読了。 まさかのポリティカル・スリラー。謎と推理の物語ではなく、ストーリーの起伏を楽しむ作品である。話を転がすためにやたらと偶然の要素が出てくる。住処にも、出会いにも、目撃にも、隠れ家にも、偶然が関わ…

ルーン・レイクの惨劇

●hontoに注文していた本が届いた。『噂のレコード原盤の秘密』 F・グルーバー 論創社『ルーン・レイクの惨劇』 K・D・ウィップル 論創社今年初の本買い。今月は一昨日までに論創海外を二冊読み、今日になって論創海外を二冊買う。無間地獄である。 ●…

映画脚本

●ふと思い立って、横溝映画の脚本と付随する資料のコピーを、国会図書館に依頼した。まあ遅くとも十八日週には手に入るでしょう。 他に宿題として、雑誌に掲載されたクイーンのラジオドラマシナリオのコピーというのもあるが、面倒臭くてなかなか手を出せな…

『ラッフルズ・ホームズの冒険』 J・K・バングズ 論創社

●『ラッフルズ・ホームズの冒険』 J・K・バングズ 論創社 読了 前半の、表題短編集が面白かった。探偵であると同時に犯罪者でもある主人公の設定が、十分に活かされた好シリーズである。詐欺や泥棒といった犯罪の要素と、犯罪の解決という探偵の要素とが混…

チケットショップ

●二回分使い残していた「18きっぷ」を、チケットショップに持って行った。買い取り価格四千円だそうで。使用期限が五日後に迫っているので、安く買い叩かれると思っていたらそうでもなかった。上出来である。 ●ようやく年賀状を書いた。旧正月までは正月の…

『ケープコッドの悲劇』 P・A・テイラー 論創社

●『ケープコッドの悲劇』 P・A・テイラー 論創社 読了。 穏健で健全な、軽本格ミステリ。そつなく型通りに書かれていて、初めて読む作家なのに「いつものミステリ」という感じがする。極端なひねりもなく、尖がったところもなく、ゆるゆると平熱で楽しめる…

安静に

●終日部屋にこもって安静にして過ごす。本を読み、昼寝して、ネットをだらだら眺め、データ抽出作業を少しばかり。体調は悪化してはいないが、低空飛行である。今日も早寝する。

『月と手袋』 江戸川乱歩 光文社文庫

●『月と手袋』 江戸川乱歩 光文社文庫 読了。 昨日今日で「影男」を読んだ。特にコメントはなし。再読だが、前回いつどの本で読んだかまるで覚えていない。調べたら創元推理文庫で読んだはずである。ふうん、そうなのか、と思う。それくらい印象の薄い作品。…

謹賀新年

●新年あけましておめでとうございます。今年も皆様にとってよい一年でありますように。もちろん私自身にとっても、よい一年であって欲しいものでございます。 ●いつものように朝五時に起きる。ホテルの大浴場で体を目覚めさせ、朝食バイキングをたっぷり喰う…

旅先で年越し

●年が明けてから年末の日記を更新するのは間が抜けているが、かまわず書く。 ●独り部屋にこもって年を越すのはちょっとアレなので、「18きっぷ」を使ってどこか余所の街に泊まりに行こうと思う。結局は出先のビジネスホテルで、独り部屋にこもって年を越す…