累風庵閑日録

本と日常の徒然

2018-10-24から1日間の記事一覧

『薫大将と匂の宮』 岡田鯱彦 扶桑社文庫

●『薫大将と匂の宮』 岡田鯱彦 扶桑社文庫 読了。 探偵役の紫式部はいわゆる名探偵型のキャラクターではなく、事件の経過に翻弄されるように迷い、惑う。事件そのものだけではなく、関係者の人間性にも感情を揺さぶられる。自分自身の内面を覗き、様々に揺れ…