累風庵閑日録

本と日常の徒然

『悪魔の手毬唄』 横溝正史 角川文庫

●『悪魔の手毬唄』 横溝正史 角川文庫 読了。

 すっかり映画の印象が支配的になってしまっていたので、久しぶりに原作を読むと、いろいろ違って面白い。嘉平どんが、度量があって貫禄があって冗談も言える、天晴な大旦那として描かれているのが意外であった。

 読書会の準備として、読みながら書き散らした七十項目近いメモを整理して取捨選択し、プリントアウトした。作者公認の鬼首村地図をコピーした。映画のシナリオを確認する時間がなかったのはちと残念。