累風庵閑日録

本と日常の徒然

「迷路の花嫁」比較

●自分用メモ
「迷路の花嫁」比較。第十回まで。

連載第二回・段落削除(浩三が猟奇の徒であること)
第二回・段落削除(犯罪の予感)
第四回・段落削除(若いパトロール警官の緊張)
第五回・文章削除(警官は用心ぶかい眼つきで、ふたりの顔を見くらべている。)
第八回・文章削除(あちらにも、こちらにも、ポタポタと血がほとばしっていた。)
第八回・文章削除(ほかに一匹、みごとに腹をさかれたからす猫が祭壇の前に投げだされている。)
第九回・文章変更(蝶太の描写)
第九回・文章削除(ほかの連中もぼうぜんとして呼吸をのんでいる。山口警部補はそわそわと額の汗をふきながら、)

 突発的に帰宅が遅くなったり疲れが酷かったりでなければ、平日にだって十回分くらいの比較作業はできそう。こういった作業をもう十五回繰り返すことになる。今後はいちいち日記には書かないけれど、当然メモは残す。

●初出版から文章を刈り込む方向に手が入っているのが分かった。残された文章は、例外はあるが基本的に同じ。角川文庫版は漢字の開きが著しいけど、その点は正史の意志がどの程度反映されているか分からないので、検証の対象外とする。