累風庵閑日録

本と日常の徒然

『比類なきジーヴス』 P・G・ウッドハウス 国書刊行会

●鹿児島旅行のお供に持参して読み残した、『比類なきジーヴス』 P・G・ウッドハウス 国書刊行会 を今日になって読了。

 短編をつなぎ合わせて長編に仕立てた作品だそうで。各エピソード間のつながりはゆるく、実質的に短編集といってもいいような内容である。

 まあ長編だろうが短編集だろうがそれは重要ではない。重要なのは読んで楽しめるかどうかだが、似たような味わいのエピソードが繰り返され、途中で少々飽きてきた。しかもこの作品を読むのはこれで三度目である。文芸春秋社の『ジーヴスの事件簿』とその文庫版と、それぞれを既に読んでいるのだ。そのせいで余計に飽きがくるのが早い。省みると我ながらアホらしいことをしているようだ。国書刊行会の続刊は初読のはずなので、もう少し楽しめるだろうと期待しているのだが。

 それにしてもどうもまだ、ウッドハウスとのつきあい方がよく分かっていない。どういう読み方が最善なのだろうか。一気に通読せず、ちょっとした隙間時間にエピソードをひとつだけ、といったアプローチの方が飽きずに楽しめるのかも。

●今日は飲んでいい日だけれども、飲まずに我慢する。旅行中は曜日を問わず飲んでいいというルールにしており、鹿児島旅行で毎日飲んでいたので、ここらで肝臓を休ませようと思う。