累風庵閑日録

本と日常の徒然

少年少女世界推理文学全集

国会図書館から、以下の短編ミステリのコピーを入手した。
「ヌーン街で拾ったもの」 チャンドラー
「非常階段」 ウールリッチ
「突然アリスは消えた」 アイリッシュ
この件、何をやっているのかをこれから書く。

●私のミステリの原点は、あかね書房の「少年少女世界推理文学全集」である。この叢書に収録されている作品を、きちんと大人向けの訳で読んでみたい。そういう想いが以前からあった。といっても漠然としたものだったのだが、最近になって本気でその実現を考えるようになった。

 そうなると、まずやるべきはテキストの入手である。そこで現時点での手持ちをチェックしてみると、未所持なのは第一巻のポオ、アイリッシュ/ウールリッチの短編が二編、チャンドラーの「暗黒街捜査官(ヌーン街で拾ったもの)」であった。なお、あかね書房版以外の訳が存在しない「呪われた沼の秘密」と、守備範囲ではないので読まなくてもいいSFの二巻分とは対象外とする。

 次に、これらの作品がどの本に収録されているかを確認する。ところがこの確認作業中に気付いてしまった。ポオはどうにでもなるとして、アイリッシュとチャンドラーの短編は、すべて雑誌に訳載されているではないか。なんだ、そういうことなら、図書館でコピーすればいいのだ。古本を探して歩く必要はないのである。

 続いて、収録誌を所蔵している図書館のチェックである。といっても何のことはない、対象の雑誌はすべて国会図書館に所蔵されている。というわけで、国会図書館へのコピー依頼となったのであった。

●複写すべき作品は入手できたので、あとは折を見て創元推理文庫ででもポオを買えば、とりあえずテキストは揃うわけだ。問題はいつ読むかだけども。