累風庵閑日録

本と日常の徒然

神保町シアター

●今日は朝から、神保町シアターで開催されているミステリ映画の上映企画に行く。

「陰獣」は濃い。主演のあおい輝彦が濃いし、終盤の映像が濃い。そして唐突に挿入されるパノラマ島の舞台の濃さよ。割と原作通りにきちんと作ってあり、きちんと作ってあるからこそ妙にゆったりとした展開になっている。映像が濃くて展開がスローモーな映画は、とにかくもう、長かった。

「獄門島」は、スクリーンで観るのは初めて。パソコンのモニターで観るのとでは、映像のディテイルが違う。復員船の情景があんなだとは知らなかった。死体の黒目が白く濁っているのは、コンタクトレンズでも使ったのだろうか。

●その後、いつもの顔ぶれで神保町で飲む。横溝がらみで今後の計画やなんかも話し合う。数年前を思うと、ほとんど毎月のように何か企画がある今の状況は、大変な盛り上がりである。