累風庵閑日録

本と日常の徒然

福井三重旅行

●金曜土曜で、北陸新幹線に乗って三重県に行ってきた。

●金曜の新幹線で金沢まで行き、すぐに在来線の特急に乗り継いで福井まで移動する。福井でうろうろして、関連する三件の目的をこなす。これが今回の旅行の、ダブルメインイベントの一つ目なのだが、詳細はばっさり省略。

●昼頃に目的をすべて達し、名古屋行きの特急に乗り込む。車窓に見える山の緑が濃くて、これぞ初夏の風景……などと呑気なことをぼんやり考えているうちに、すっかり寝こけてしまった。名古屋からは鳥羽行きの快速電車に乗って、宿泊地、松坂へ向かう。

●かつて台風の被害で不通になったまま放置されていた鉄道路線が、この春に約六年半ぶりに復活した。私がこの地を訪れたのは三年半前で、当時はやむを得ず代行バスに乗ったのだった。今回改めて、その路線に乗ってみようと思う。これが今回の旅行の、ダブルメインイベントの二つ目である。三年半越しの宿題を、やっと果たすことができる。 

雲出川に沿って山深く分け入る路線は、かつて対岸の道路から眺めたルートだ。あの日涙を呑んで(誇張表現)見送った路線にこうして乗れる日が来るとは、感慨深いものがある。よくぞ廃止にならずに復活してくれた。実際は北海道新幹線なんかまだ乗っていないけれど、感覚的にはとうとう乗り尽くしたという気分である。