累風庵閑日録

本と日常の徒然

年内最後

●年内最後の更新です。
今年一年、皆様にはお世話になりました。ありがとうございます。来年もまた、よろしくお願いいたします。

●光文社文庫の江戸川乱歩全集第十九巻『十字路』から、収録の短編とジュブナイル「天空の魔人」とを読む。特にコメントはなし。

●午前中、電車に乗って街に出て、本を買う。
『保篠龍緒探偵小説選II』 論創社
これが今年最後の本買いである。

●いったん帰宅して、ちょいと野暮用をこなしたり昼寝したり。この日記をアップしてからまた出かける。今晩は横溝系の忘年会があるのだ。

====================================

●今年の総括

◆全体的に平穏で、時間にも気持ちにもゆとりのある一年であった。後半になってジムをさぼりがちで、一時理想値まで減量できた体重も、ややリバウンドしてしまった。安定してあと一キロは減らしたい。

◆本に関しては
買った本:百十三冊
読んだ本:百二十四冊
読書がはかどって充実した年であった。特に論創海外を四十八冊読めて、一定の読破ペースを保てたことが嬉しい。最近は守備範囲であるクラシック翻訳の刊行が多くなって、嬉しい反面購入量が増えてしまうのが困りもの。

◆読んだ本のなかから面白かった物を題名だけ挙げる。順位もコメントもなし。
・『さまよえる未亡人たち』 E・フェラーズ 創元推理文庫
・『他言は無用』 R・ハル 創元推理文庫
・『警官の騎士道』 R・ペニー 論創社
・『不死の怪物』 J・D・ケルーシュ 文春文庫
・『ヨットクラブ』 D・イーリイ 晶文社

・『八点鍾』 M・ルブラン 新潮文庫
・『被告側の証人』 A・E・W・メイスン 論創社
・『底無沼』 角田喜久雄 出版芸術社
・『ママ、嘘を見抜く』 J・ヤッフェ 創元推理文庫
・『鍵のない家』 E・D・ビガーズ 論創社

・『傷ついた女神』 G・シェルバネンコ 論創社
・『三人の中の一人』 S・A・ステーマン 番町書房
・『死を呼ぶペルシュロン』 J・F・バーディン 晶文社
・『騙し絵の檻』 J・マゴーン 創元推理文庫
・『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』 A・クリスティー クリスティー文庫

・『凶悪の浜』 R・マクドナルド 創元推理文庫
・『淑女怪盗ジェーンの冒険』 E・ウォーレス 論創社
・『人魚とビスケット』 J・M・スコット 創元推理文庫
・『こびと殺人事件』 C・ライス 創元推理文庫
・『ソロモン王の洞窟』 H・R・ハガード 創元推理文庫

横溝正史関連のトピックはふたつ。まず、論創社から『横溝正史探偵小説選』の四巻、五巻が刊行されたこと。今年の個人的トップニュースである。素晴らしい。ふたつ目は、横溝読書会が四回も開催され、そのすべてに参加できたことが大変に有意義であった。読書会の面白さを知った年である。

◆旅行は大ネタが四回。京都寺社巡り、福井三重遠征、岡山島根現存天守巡り、倉敷の横溝イベントである。泊まりの温泉には三回行けた。そのうちの二回は、横溝系のオフ会旅行である。そっち方面の活動がなかなか活発で、素晴らしいことである。夏に予定していた鹿児島旅行が、台風直撃で中止せざるを得なかったのが残念。来年こそは鹿児島行きを実現させたい。

◆映画は、レンタルDVDで五十四本観れた。換算して週イチペースなので、まあ順調と言っていいだろう。現在007シリーズを順番に観ており、「ゴールデンアイ」まで進んだ。来年には新作に追いつきそうである。また、座頭市シリーズも順番に観始めた。こちらは第五作「座頭市喧嘩旅」まで。こちらは途中で飽きるかもしれない。