累風庵閑日録

本と日常の徒然

『謎のギャラリー -名作館 本館-』北村薫 新潮文庫

●『謎のギャラリー -名作館 本館-』北村薫 新潮文庫 読了。

 文学に縁遠い人生を歩んできたので、この本を読むと彼我の情報量のあまりの差に呆然とする。文学どころか、私はミステリもあまり読んでいない、と思ってしまう。

 様々な小説を展示した空想上の美術館という企画だそうな。実際の美術館や博物館で、解説文を端から丁寧に読んでゆくとあまりの情報量の多さに途中から頭が飽和してくるときがある。本書がまさしくそれと似たようなもので、途中から頭がちと飽和してきた。それでも、紹介されている小説のあらすじを面白く読めて、この本を手に取った意義は十分にある。これで新潮文庫の「謎のギャラリー」シリーズ四冊を読み終えた。

文学フリマに行ってきた。買った本はわずかである。
『遺恨 ルヴェル新発見傑作集』 M・ルヴェル エニグマティカ叢書
『『新青年』趣味 XIX』 『新青年』研究会
『文学と旅する少女 特集 江戸川乱歩』 マーリー

 他にも欲しい本が二冊あったが、すでに某所に注文している。