累風庵閑日録

本と日常の徒然

『10ドルだって大金だ』 J・リッチー 河出書房新社

●『10ドルだって大金だ』 J・リッチー 河出書房新社 読了。

 前回読んだ『クライム・マシン』に続いて、なんとも素晴らしい短編集であった。ほぼ全ての収録作が面白く、文字通り粒揃いである。最も気に入ったのは「誰も教えてくれない」で、私立探偵小説を洒落のめした快作。この叢書のもう一冊のリッチーも、ポケミスの二冊も、読むのが楽しみである。

●今年からKAWADE MYSTERYを読み始めることにする。順調にいけば、二年間で全十一巻を読破できる予定である。