●『ねらわれた女子高校生』 園生義人 春陽文庫 読了。
歌手志望の高校生凪ユカ子。彼女の家族と芸能関係の人々。そんな登場人物達が入れ替わり立ち替わり物語をつむいでゆく。こういうのを明朗小説というのだろうか。恋と嫉妬と痴話喧嘩。誤解と嘘とすれ違い。女たらしと貞操の危機と。大小様々な事件が次から次へと起こり、下世話な面白さがある。
価値観や風俗は古いが、人間の行動様式は今とさして変わらないようだ。アイドル志願の少女に妙な連中が寄ってくるなんて図は、今の現実でもありそうではないか。
●お願いしていた本が届いた。
『モンタギュー・エッグ氏の事件簿』 D・L・セイヤーズ 論創社
すでに一般販売していてやきもきしていたのだが、届いてよかった。