累風庵閑日録

本と日常の徒然

『ザ・ハードボイルド ものにこだわる探偵たち』 馬場敬一 CBS・ソニー出版

●『ザ・ハードボイルド ものにこだわる探偵たち』 馬場敬一 CBS・ソニー出版 読了。

 ハードボイルド・ミステリに登場する様々な物を題材にして、作品の引用を交えて蘊蓄を語る。題材は多岐にわたり、ほんの一例だが酒ならバーボン、ライ、スコッチ。煙草ならシガー、パイプ、手巻き。他にも銃、車、服、住居、食事、などなど。

 三十四年前の本である。ジェイムズ・クラムリーが先端だった頃だ。読んでいると、当時のあれこれを思い出す。読んだ本のこともその他のことも。我が身を省みて、懐かしいとも、愚かしいとも、幼いとも、なんともかとも。

 当時は私も私立探偵小説を読んでいたが、今はほとんど読まなくなってしまった。それどころか、かなりの本を手放した。いろいろあって、このジャンルはもう読まなくてもいいと決めたのである。ただしわずかな例外はある。ロス・マクドナルドは全長編を読みたいし、マット・スカダーシリーズの新刊は書店経由でhontoに取り寄せ依頼中である。

●注文していた本が届いた。
『スーザン・ホープリー』 C・クロウ ヒラヤマ探偵文庫
『蒼き死の腕環』 長田幹彦 ヒラヤマ探偵文庫
『粘土の誘惑』 A・ブラックウッド 私家版