●昨日読み始めた本を途中でギブアップした。もうしんどくて読めない。具体的な書名は避けるが、初刊本の帯には「探偵人情ばなし」と謳ってあったという。私の嫌いなお涙頂戴式湿っぽさがないのは助かるけれども、それでもしんどい。
どこにでも転がっているような人の世の哀しみが、ありふれているからこそストレートに迫ってくる。現実世界の辛さ哀しさやりきれなさを、追体験したくて本を読んでいるんじゃないのだよ。
これでミステリ風味が強ければまだ先を読む気になるのだが、作者の力点がそっちにはないようで。この本は持っていなかったことにして、今日から別の本を読み始めた。これがちょいと快調で嬉しい。さっさと見切りをつけて、本を乗り換えて正解であった。
●注文していた本が届いた。
『不思議の達人(下)』 G・バージェス ヒラヤマ探偵文庫
『謎の無線電信』 ヒラヤマ探偵文庫
●今月の総括。
買った本:十二冊
読んだ本:十一冊