累風庵閑日録

本と日常の徒然

『エイプリル・ロビン殺人事件』 C・ライス ポケミス

●『エイプリル・ロビン殺人事件』 C・ライス ポケミス 読了。

 明るいトーンのロス・マクドナルドとでもいった作品。人間関係が複雑にからみ合い、過去と現在とが交錯し、やがて人々の隠されていた正体が見えてくる。とにかく展開が速く起伏に富んで、読んでいる間はすこぶる面白い。ただ読んで面白いってのが本書の身上で、ミステリとしての出来栄えを求めてはいけないのだろう。真相に関してちょいとネガティブなことを書いたのだが、もちろん非公開。

●注文していた本が届いた。
『ソーラー・ポンズの帰還』 A・ダーレス 綺想社