累風庵閑日録

本と日常の徒然

『白波五人帖』 山田風太郎 春陽文庫

●『白波五人帖』 山田風太郎 春陽文庫 読了。

 白波五人男それぞれの、凄絶な半生を描く作品集。精神が若く気力も充実していた三十年前に出会っておくべき本であった。面白いことは抜群に面白いのだが、今となってはそのあまりの濃さに少々胸焼けがする。もちろんタイミングはどうあれ、読める機会が得られたことはありがたいことである。

●書店に出かけて本を買う。
『名月一夜狂言』 横溝正史 創元推理文庫
『中世荘園の様相』 網野善彦 岩波文庫