累風庵閑日録

本と日常の徒然

『仮面劇場の殺人』 J・D・カー 原書房

●『仮面劇場の殺人』 J・D・カー 原書房 読了。

 いつものカーの味わいで楽しい。たとえばクライマックスの舞台に(伏字)を選ぶのも、あるいはチェスタトンの遠い谺が聞こえてきそうな真相も。

 初読ではまず気付かんだろうという伏線もカーの持ち味である。真相を知ってからページを遡って、散りばめられたそれらをひとつひとつ確認してゆく作業も楽しい。おかげで解決部分を読むのみやけに時間がかかるのだが。

●お願いしていた本が届いた。
ジャスミンの毒』 C・B・クレイスン 別冊Re-Clam

●お願いしていた「翻訳道楽」が届いた。お久しぶりの今回は、E・D・ホックのサイモン・アーク集である。
『狼の爪痕』
『球場の血痕』
『永遠の十二人』
『罪の砂漠』
『吊るされた骸骨』
付録として『ハットトリック』 ステーヴン・バー

●ところで今回の翻訳道楽は「#53」から「#57」までである。手元にあって所在が判明したのは「#36」までである。過去の日記を確認すると、それらの中間も確かに買っている。いったいどこにあるのか、発掘しないといけない。

新型肺炎ワクチンの接種一回目。今のところ副反応は微熱のみ。副反応は翌日が酷くなる傾向にあるというから、まだ楽観はできない。