累風庵閑日録

本と日常の徒然

「改造社の『ドイル全集』を読む」プロジェクト第三十五回「爐邊物語」前半

●「改造社の『ドイル全集』を読む」プロジェクトの第三十五回として、第八巻の「爐邊物語」から前半の五編百ページほどを読んだ。気に入った作品は、オチの凄みが秀逸な「革の漏斗」、冒頭の不可解な謎が魅力的な「時計を持った男」、凄絶な結末の「カヴイヤーの壺」といったところ。カヴイヤーというのは、あの魚卵のキャビアのことである。なお、この短編集部分は横溝正史訳となっているが、実際は名義貸しだったらしい。

●注文していた本が届いた。
『瓢庵先生捕物帖 第一巻 龍神使者』 水谷隼 捕物出版

●今月の総括。
買った本:十三冊
読んだ本:十冊
 後半になって、頭がフィクション疲れになって失速してしまった。