累風庵閑日録

本と日常の徒然

『アガサ・クリスティー99の謎』 早川書房編集部編 クリスティー文庫

●『アガサ・クリスティー99の謎』 早川書房編集部編 クリスティー文庫 読了。

 クリスティー関連の豆知識を並べた本。昔流行った、いわゆる謎本の体裁である。採り上げる対象はクリスティー本人、シリーズ探偵、各作品、関連映像作品等々に至るまで幅広い。豆知識なりの、小粒な面白さはある。ふんふんと読んで終わればいいので、それ以上どうこう感想は語らない。

 一点、例外的に面白かった設問について。「78 殺人の被害者は男性と女性、子供、青年、中年、老年のどれが多い?」に対して、作品を統計的に集計・分析して到達したのが、「以上の結果からなにか意味ある結果が導き出せるとはとても思えない。この設問を考えた者は呪われた方がいい」だそうで。この本の企画のユルさを如実に表していて、なんと微笑ましいではないか。

●本を買う。
『幻想と怪奇16』 新紀元社
 特集が「ホームズのライヴァルたち 怪奇篇」ということなら買わずばなるまい。

●定期でお願いしている本が届いた。
『幻想三重奏』 N・ベロウ 論創社