累風庵閑日録

本と日常の徒然

『新宝島』 江戸川乱歩 光文社文庫

●大晦日。独り部屋にこもって年を越すのが嫌だったので、例年通り今年も一泊で出かけることにした。独りビジネスホテルに泊まって年を越すのである。今回は神奈川県の橋本に泊まる。この街を選んだのは海老名から移動するのに手頃だというだけの理由で、用事は何もない。ではなぜ海老名か。それには理由があるけれども、ここに書くような事ではない。

●十六時にホテルにチェックインし、仮眠をとってから本を読む。切りの良いところで本を置き、駅前のスーパーで買っておいた酒と肴とで晩酌。いい加減なところでさっさと寝てしまう。

========================

●さて、一夜明ければ新玉の春でございます。本年もよろしくお願い申しあげます。

●ホテルの朝食を喰って部屋でしばらくくつろぎ、本を読む。持ってきた『新宝島』 江戸川乱歩 光文社文庫 を読了。

 昨日と今日とで、読み残していた表題作「新宝島」を読んだ。湖水のエピソード以降の展開が、幼少期に夢中になったヴェルヌの「地底探検」を彷彿とさせて、案外楽しんでしまった。

●適当な時刻になったので、電車に乗って池袋まで出る。正月だから特別に、元日営業の居酒屋で昼酒をかます。いい気分になって帰宅。これで私の正月は終わりである。

●ここからは、今年の展望や目標を書いておく。

◆去年から引き続き、横溝正史関連の出版が多々予定されていている。春陽堂書店の佐七全集が継続。柏書房から横溝ジュブナイル集の刊行予定。先々楽しみなことである。

◆本は、論創ミステリ叢書を読み進めていきたい。百巻まで読むのは難しいが、せめて九十巻には到達できればいいと思う。

◆旅行は、秋の岡山行きはほぼ確定。春の北九州もほぼ確定。春から夏にかけてのいつか、山形旅行を検討しているが実現するかどうか未確定。その他、沖縄と富山とが視野に入っている。

◆映画は、精々積極的に映画館に足を運びたいと思うのだが、どの程度実行できるか、まだ分からない。