累風庵閑日録

本と日常の徒然

『幻想と怪奇1』 早川書房編集部編 ポケミス

●『幻想と怪奇1』 早川書房編集部編 ポケミス 読了。

 巻末解説によれば、幽霊もの、吸血鬼もの、といったテーマ毎に一編ずつ選んだという。おかげで目先が変わって飽きなかった。特に気に入ったのは以下の作品。ロバート・ヒチェンズ「魅入られたギルディア教授」は、怪異を表現するための鸚鵡の扱い方が秀逸でなかなか不気味。E・F・ベンスン「アムワース夫人」は、途中で(伏字)テーマだと分かってからは私好みの典型的な展開で、面白く読んだ。アルジャノン・ブラックウッド「柳」は、風呂敷の広げっぷりがちょっと壮大な、いい感じに盛り上がるモンスター小説。