累風庵閑日録

本と日常の徒然

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

真紅の鱗形

●お願いしてた本が届いた。 『真紅の鱗形』 甲賀三郎 湘南探偵倶楽部 『人肉の腸詰』 妹尾アキ夫 湘南探偵倶楽部 『アメリヤ・ジョーンズを憎んだ男』 E・ウォーレス 湘南探偵倶楽部 ●今月の総括。 買った本:十三冊 読んだ本:十冊 買ったのは私家版と同人…

シャーロック伯父さん

●お願いしていた本が届いた。 『ヒルダ・アダムスの事件簿』 M・R・ラインハート 論創社 『シャーロック伯父さん』 H・ペンティコースト 論創社

『本田緒生探偵小説選II』 論創社

●『本田緒生探偵小説選II』 論創社 読了。 全体的に低調。「名刺」の軽快な味わいと「或る男の話」の不気味さとがちょっと面白かったが、それ以外にコメントを付けたいと思える作品には出会えなかった。

Re-ClaM

●お願いしていた本が届いた。 『Re-ClaM Vol.4』 特集はクロフツで、これはちょと読むのが楽しみ。

第二回オンライン飲み会

●第二回オンライン飲み会を開催した。今回のチェックポイントは回線の重さである。最近オンライン飲み会流行りで、専用ツール「たくのむ」の利用者がやけに増え、そのせいで金曜の夜などは動作が異様に重くなったと聞く。システム上の最大参加者十二名のとこ…

『殺人計画』 J・シモンズ 新潮文庫

●『殺人計画』 J・シモンズ 新潮文庫 読了。 ふたりの人物に対するそれぞれの陰謀の交錯。そつなく書かれてはいるが突出したものが無く、まったく普通のサスペンス。終盤まではありきたりと言っていい。 だが、読了後の結論としては満足。真相の意外性は十…

『泡坂妻夫引退公演』 新保博久編 東京創元社

●『泡坂妻夫引退公演』 新保博久編 東京創元社 読了。 読めることに意義がある作品もちょいちょいある。亜智一郎のシリーズ七編は、毎回恒例の冒頭の言葉遊びと、ダイナミックな歴史の動きが垣間見えるところは面白い。だが、その辺りは装飾の要素である。作…

「改造社の『ドイル全集』を読む」第一回

●今月から、新規プロジェクト「改造社の『ドイル全集』を読む」を始める。昭和六年から八年にかけて刊行された改造社の「世界文学大全集」のうち、全八巻を占める「ドイル全集」を、月に二日くらいずつの時間配分で読んでゆくことにする。一冊を数か月かけて…

『甲賀三郎 大阪圭吉 ミステリー・レガシー』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫

●『甲賀三郎 大阪圭吉 ミステリー・レガシー』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫 読了。 甲賀三郎「歪んだ顔」は、巻末解説にある甲賀の本格ミステリ観がよくうかがえる作品。「あまり論理性は重視していなかった」らしい。悪く言えばいい加減、良く言えば…

横溝正史追憶集

●お願いしていた本が届いた。 『戯曲 アルセーヌ・ルパン対ハーロック・ショームズ』 トサカ文庫 ●注文していた本が届いた。 『横溝正史追憶集』 このところ旅行にも行ってないし外に飲みにも行ってない。おかげで財布にほんのちょっとだけ余裕がある。そん…

『ブラック・マネー』 R・マクドナルド ハヤカワ文庫

●『ブラック・マネー』 R・マクドナルド ハヤカワ文庫 読了。 リュウ・アーチャーは銀行家の青年から、フィアンセを奪った謎の人物の身元調査を依頼される。アーチャーが動き回るにつれて、多くの人々の過去から現在に渡る複雑な関係がじわじわと見えてくる…

『藤村正太探偵小説選I』 論創社

●『藤村正太探偵小説選I』 論創社 読了。 楽しめた作品とそうでないのと、わりとはっきり二分できる作品集であった。駄目な方は、ページ数と内容とのバランスが取れていないようだ。材料を盛り込み過ぎて処理しきれていないのである。まるでマニアさんが熱…

オンライン飲み会

●今はいろいろ閉塞的でしんどくて、うっかりすると不安や怒りやその他諸々ネガティブな感情にとらわれがちである。だが、負の感情に飲み込まれ支配されてしまっては、メンタルがやられる。そんなとき、友人知人と楽しく飲みかつ語ると、メンタルを健康に保つ…

『死の濃霧』 論創社

●『死の濃霧』 論創社 読了。 「延原謙翻訳セレクション」の副題が付いている。編集の趣旨からすれば、訳文を吟味したり他の訳との比較を行ったりするのが望ましいアプローチなのだろうが、そういうのはマニアさんにお任せする。私は収録作をただ作品として…

乗合馬車の犯罪

●お願いしていた本が、二方面から届いた。 『乗合馬車の犯罪』 F・D・ボアゴベ 別冊Re-ClaM 『甲賀三郎探偵小説選IV』 論創社 『死の濃霧 延原謙翻訳セレクション』 論創社 こんな時でも本が届くのだ。こんな時でも本を読むのだ。

『フランケンシュタインのライヴァルたち』 M・パリー編 ハヤカワ文庫

●『フランケンシュタインのライヴァルたち』 M・パリー編 ハヤカワ文庫 読了。 人造人間テーマの怪奇小説アンソロジーである。論創ミステリ叢書のような個人短編集を何冊も読んでいると、久しぶりに読むテーマアンソロジーがとても新鮮で面白い。編者によっ…

『サヴェッジ・ナイト』 J・トンプスン 翔泳社

●『サヴェッジ・ナイト』 J・トンプスン 翔泳社 読了。 この先どうなるかという興味で、ともかくも最後まで読んだ。つまらなくはないのだが、ううむ…… 以前「内なる殺人者」を読んだ時もどうもピンと来なかったし、ジム・トンプスンは私には合わないようだ。

『岡田鯱彦探偵小説選II』 論創社

●『岡田鯱彦探偵小説選II』 論創社 読了。 長編「幽溟荘の殺人」がなかなかの出来栄え。関係者達の行動が、タイムテーブルを作れるような緻密さなので、作品にじっくり取り組む気になる。終盤で、それまでに手掛かりが書かれてあるページをいちいち記載し…