●『文藝別冊 岡本綺堂』 KAWADE夢ムック 読了。
半七捕物帳の原型版だの戯曲版だのが貴重。それとは別に、収録されている怪談がしみじみと不気味。
●定期でお願いしている本が届いた。
『霜月信二郎探偵小説選』 論創社
『ピーター卿の遺体検分記』 D・L・セイヤーズ 論創社
『嘆きの探偵』 スパイサー 論創社
●年内最後の更新である。以下、ざっと今年を振り返ってみる。
●今年一年で
買った本:百二十冊
読んだ本:百二十七冊
ここ数年の傾向と同じく、一般書店以外のルートで買う本が多い年であった。
●論創ミステリ叢書を全て読めて、それなりの達成感がある。最新刊『霜月信二郎探偵小説選』は一月の早いうちにでも読みたい。
●読んだ本の中から特に面白かったもの、記憶に残ったものを挙げておく。順位もコメントも無し。
・「ロンリーハート・4122」 C・ワトソン 論創社
・「オールド・アンの囁き」 N・マーシュ 論創社
・「黒き瞳の肖像画」 D・M・ディズニー 論創社
・「証拠は語る」 M・イネス 長崎出版
・「嘘は刻む」 E・フェラーズ 長崎出版
・「薄灰色に汚れた罪」 J・D・マクドナルド 長崎出版
・「マギル卿最後の旅」 F・W・クロフツ 創元推理文庫
・「踊り子の死」 J・マゴーン 創元推理文庫
・「家蠅とカナリア」 H・マクロイ 創元推理文庫
・「一瞬の敵」 R・マクドナルド ハヤカワ文庫
・「地中の男」 R・マクドナルド ハヤカワ文庫
・「最後の一撃」 E・クイーン ハヤカワ文庫
・「忘られぬ死」 A・クリスティー クリスティー文庫
・「ノー・ネーム」 W・コリンズ 臨川書店
・「死者の長い列」 L・ブロック 二見文庫
・「もうひとりのぼくの殺人」 C・ライス 原書房
・「不思議を売る男」 G・マコーリアン 偕成社
・「中国黄金殺人事件」 R・V・フーリック 三省堂
・「魔都」 久生十蘭 朝日文芸文庫
・「鮎川哲也探偵小説選」 論創社
・「姿三四郎」 富田常雄 新潮文庫
●横溝関連では、春陽堂書店の人形佐七捕物帳全集の完結と柏書房の横溝正史少年小説コレクションの完結とが二大トピック。個人的には同人誌として読書会レポート本を二冊出し、別のお方の同人誌にも原稿を載せた。オンラインで読書会を開催したし、ツイッターのスペース機能を使った「偏愛横溝短編を語ろう」という企画も開催した。
●後半になって例の伝染病が落ち着いてくると、あちこちに旅行に行った。公開日記には書いていないが、行先は香川、新潟、山形、富山、その他温泉にも二、三箇所。