累風庵閑日録

本と日常の徒然

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

パソコンの買い替え

●パソコンの調子がおかしくなった。なにやらエラーで立ち上がらなくなり、システムの復元でひとまず事なきを得た。買ってからもう二年四カ月経つから、壊れても不思議ではない。こんな危ない物を使ってられないので、今週末にでも新しいパソコンを買いに行く…

『ネロ・ウルフの災難 女難編』 R・スタウト

●『ネロ・ウルフの災難 女難編』 R・スタウト 論創社 ミステリの仕掛けという点では軽い味わいだが、仕掛けだけを求めて読むシリーズではない。そんなことがどうでもよくなるほど、ストーリーも、キャラクターも、彼ら同士の掛け合いも、抜群に面白い。 収…

蝶々殺人事件

●書店に寄って本を買う。 『蝶々殺人事件』 横溝正史 柏書房 これで、由利・三津木探偵小説集成も無事完結である。素晴らしい。今回はなんと、むつび版「神の矢」まで収録されている。まさしく集成の名に相応しい。

『瀬下耽探偵小説選』 論創社

●『瀬下耽探偵小説選』 論創社 読了。 乱歩の「情操派」という分類に、ねちこい作風かと身構えていたのだが、実際読んでみると全然そんなことはなかった。作品はバラエティに富んで、飽きずに読める。ロジック趣味もちょいちょい見られて、好みにも合ってい…

クラヴァートンの謎

●お願いしていた本が届いた。 『絶版殺人事件』 P・ヴェリー 論創社 『クラヴァートンの謎』 J・ロード 論創社 今回お試しでお願いしてみた。今後は、まとめ買いである程度の金額になる場合にお願いしたい。

『不思議なミッキー・フィン』 E・ポール 河出書房新社

●『不思議なミッキー・フィン』 E・ポール 河出書房新社 読了。 小説を書いていると登場人物が勝手に動き出す、なんてなことを作家が語っているのを目にすることがことがある。ところがどうやらこの作品では、登場人物も周囲の状況も物事のタイミングも、完…

『江戸川乱歩に愛をこめて』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫

●『江戸川乱歩に愛をこめて』 ミステリー文学資料館編 光文社文庫 読了。 「無闇坂」森真沙子こういうタイプの作品は、久しぶりに読むというそれだけで新鮮。 「悪魔のトリル」高橋克彦落ち着いた語り口でつづられる恐怖の回想譚。ひねりもオチも上手く効い…

「横溝正史が手掛けた翻訳を読む」第九回

●横溝プロジェクト「横溝正史が手掛けた翻訳を読む」の第九回として、先月から取り掛かったマッカレー『地下鉄サム』の続き。今日は六編読んだ。 「サムの恐怖」 財布と思ってサムが掏ったのは、恐ろしい病原菌の培養器だった。 「サムの愛国者」 博識で嫌味…

『ニュー・イン三十一番の謎』 A・フリーマン 論創社

●『ニュー・イン三十一番の謎』 A・フリーマン 論創社 読了。 どうやらフリーマン、作品をきっちり構築することには熱心だが、物語を盛り上げようという気はあまりないようだ。かなり早い段階で、おおまかな真相には見当が付いた。ところが語り手のジャーヴ…

深夜の鐘

●お願いしていた本が届いた。 『深夜の鐘』 楠田匡介 湘南探偵倶楽部 素晴らしい。併せて、某出版社に関する興味深い情報をいただいた。こちらも素晴らしい。タイミングを見て問い合わせてみることにする。

『ホームズは女だった』 中川裕朗 早川書房

●『ホームズは女だった』 中川裕朗 早川書房 読了。 第一部「わがシャーロッキアーナ」は、原典の記述に基づいて原典とは異なる真相を導くというパターンの短編集。あとがきによれば、「論理の遊びによる再創作」だそうで。 第一話「ホームズは女であったか…

『ABC殺人事件』 A・クリスティー クリスティー文庫

●『ABC殺人事件』 A・クリスティー クリスティー文庫 読了。 今は昔、中学生の頃、あかね書房版の塩谷太郎訳「ABC怪事件」を読んだ。以来幾星霜、大人向けの訳で読むのは初めてである。ミステリなんて読んだそばから内容を忘れてしまうのが普通なのだ…

村で噂のミス・シートン

●書店にでかけて本を買う。 『村で噂のミス・シートン』 H・カーヴィック コージーブックス かのバークリーが推薦したというので買ってみた。その情報はツイッターで知ったものである。それまでは、申し訳ないがコージーブックスはまるで眼中になかった。こ…

『謎のギャラリー -謎の部屋-』 北村薫編 新潮文庫

●『謎のギャラリー -謎の部屋-』 北村薫編 新潮文庫 読了。 昨日から体調を崩して、文章を書く気力がない。気に入った作品の題名を挙げるだけにしておく。「遊びの時間は終わらない」都井邦彦、「定期巡視」ジェイムズ・B・ヘンドリクス、「エリナーの肖…

ニュー・イン三十一番の謎

●書店に寄って本を買う。 『ニュー・イン三十一番の謎』 A・フリーマン 論創社 『ネロ・ウルフの災難 女難編』 R・スタウト 論創社

『角田喜久雄探偵小説選』 論創社

●『角田喜久雄探偵小説選』 論創社 読了。 前半、明石良輔の事件簿では、やはり「笛吹けば人が死ぬ」がずば抜けている。アンソロジーやなんかで何度か読んだ作品だが、再読しても面白い。「青い雌蕊」は、結果はどうあれ主人公の地道な捜査を面白く読んだ。 …

『宮野村子探偵小説選II』 論創社

●『宮野村子探偵小説選II』 論創社 読了。 好みというのはどうしようもないもので、私が望んでいるのはやはり、ブンガク趣味よりも探偵趣味、あるいは怪奇趣味なのである。宮野村子を読むのは二冊目なので、その作風が暗い情念を息の長い文章でねっとりと…

文字起こし

●昨日の読書会の録音を文字起こし。内容を整理して、昨日の日付でアップ。この作業で一日かかった。

第七回横溝正史読書会

●第七回横溝正史読書会が開催された。課題図書は『獄門島』である。参加者は幹事さん司会者さん含め十一名。会場は、もはやすっかりお馴染みとなった浅草の昭和モダンカフヱ&バー「西浅草黒猫亭」さんである。 ●会ではネタバレ全開で会話が交わされたのだが…