累風庵閑日録

本と日常の徒然

世紀の犯罪

●お願いしていた本が届いた。
『世紀の犯罪』 A・アボット 論創社
『密室殺人』 R・ペニー 論創社
 注目は『世紀の犯罪』である。横溝正史の某作品との関連が指摘されているのだ。訳者あとがきや巻末解説にその辺りの情報を期待していたのだが、残念ながら何もなかった。唯一、帯にちらりと書かれているのみであった。

●「世紀の犯罪」は湘南探偵倶楽部から復刻された旧訳を五年前に読んでいるので、横溝作品とのかかわりについてはすでに詳細を把握している。ネタバレ全開でメモも残している。実際のところ、そっち方面の情報が乏しくても個人的には大勢に影響はないのだ。

 だが、金田一耕助シリーズを一通り読み終えたファンに対するアピールとしては、関連情報が多い方が望ましいだろう。それは私が心配することではないけれども。