累風庵閑日録

本と日常の徒然

演劇博物館訪問

●早稲田の演劇博物館で、人形佐七映画のシナリオを閲覧してきた。当初の目的は、原作と比較して映画の改変具合を確認することであった。だが、結論からするとその目的は曖昧なまま未達に終わる。原作の記載がないシナリオだと、そこで語られている物語がオリジナルなのか、はたまた原作ありきの改題作品なのか、よく分からないのだ。内容から判断しようとしても、なにしろ原作の量が膨大だから、いちいち覚えているわけもないし。

 閲覧した作品の題名だけ挙げておくと、「般若の面」、「くらやみ坂の死美人」、「血染の肌着」、「振袖屋敷」、「恐怖の通り魔」、「闇に笑う鉄仮面」である。

●調査にひと区切りついたら、参加者総勢三名で近隣の古本屋を覗いて歩く。が、あまりの暑さにたちまちめげて、次の目的地浅草に向かう。浅草では、その筋で有名なカフェに腰を据えてしばし歓談。夕方になると店を出て、地下鉄で第三の目的地へ。飲み会だけ参加というメンバーが加わって、総勢七名の横溝系オフ会で大いに楽しむ。